アニマルウェルフェアについて考える

おはようございます。
今朝も涼しい朝が続きます。動物や虫の鳴き声も徐々に入れ替わり、秋の気配が色濃くなってゆきます。
ここから緩やかに涼しくなるのか、急に寒くなってしまうのか。気候の変わり目には気をつけましょう。
では、本日の朝会です。

アニマルウェルフェア

「動物福祉」という言葉を聞くと、つい身近な犬や猫などペットへの福祉環境について想像しがちですが、世界的な「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の中ではペットだけでなく、牛、豚、鶏などの畜産動物の飼育方法についても考えられています。
2008年のドキュメンタリー映画「フード・インク」でもこうした畜産の福祉や問題点について語られていました。

イギリスが立ち上げたアニマルウェルフェアの委員会では「5つの自由」を与えることが提唱され、

飢えや渇きからの自由
不快からの自由
痛み、外傷や病気からの自由
本来の行動をする自由
恐怖や苦痛からの自由

を、家畜などに対しても保証すべきとしました。

日本を含む世界の畜産業ではまだこれらの福祉が満たされていないケースが多く、狭い厩舎に密集して飼われる環境、トラブル防止のためにツノやクチバシを切られる、短期間で太らせるために健康状態を歪め、それを薬で無理矢理解決するなど、合理性や工業性を追求しすぎた結果、動物への倫理を後回しにした現場が少なくはないそうです。
より”安く””質のいい”肉製品を”多く”提供するため、動物に与えられたストレスや過度に投与された薬などは、それを食べる我々人間に巡り巡って悪影響を及ぼす可能性が言及されています。

こうした倫理観の後回しに対抗すべく、すでにヨーロッパではアニマルウェルフェアの”認証制度”を実施し、制度から認証を受けた製品が売り上げを伸ばしているとのことです。
日本でも、家畜へのストレスを減らすべく「ケージフリー」の飼育方法を実践している企業がいくつかあるなどの動きがあります。

我々は、安くて早い目先の製品にばかり飛びつくのではなく、きちんとアニマルウェルフェアを考えられた企業から製品を買うことで、こうした企業の取り組みの正当性を評価するべきなのかもしれません。

 

 

それでは本日も、よろしくお願いいたします。

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