引用:The importance of authentic storytelling in brand building
現在、マーケティングにおいてストーリーテリングは、顧客との間に信頼を築き常連になってもらうために不可欠な手法となっています。
真のストーリーテリングは、単にあなたのブランドが、どれだけ魅力的かを世界に伝えるということではありません。
世界になぜあなたのブランドが重要なのかを示すのが真のストーリーテリングなのです。
そもそもストーリーグテリングとはなんでしょうか?その意味を簡単に説明し、重要性について深く掘り下げていきたいと思います。
目次
ストーリーテリングとは
相手に対して「物語を語る」ことをストーリーテリングといいます。
元々は読み聞かせとして使われてきたストーリーテリングですが、マーケティング手法として取り入れられるようになりました。
マーケティングにおけるストーリーテリングとは、ブランドのメッセージや価値観、提供物をターゲット・オーディエンスに伝えることです。
有名な事例で言うとスティーブ・ジョブズのスピーチです。
2005年、アメリカのスタンフォード大学の卒業式で行われたスピーチを見たことや聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
幼い頃に養子に出された彼は、大学まで行ったものの、毎日何をしたいのか分からず、大学に通う意味を見出せずにいました。
ある日、大学を中退し、家のガレージでアップルを創業しました。彼自身が好きだと感じながら打ち込めることに出会えたのです。
その経験があったからこそ、30歳の時に経営方針の違いでアップルから追放された後も、NeXTという会社やアニメーション映画会社・ピクサーを立ち上げることができました。
経験や挫折を通して、自分の仕事が素晴らしい仕事だと思えたからこそ、アップルに戻った後も創造的な仕事ができ、ついにアップルは時価総額が1兆ドル以上の世界的有名企業となったのです。
このように、ストーリーがあるからこそわかりやすく印象的なスピーチになるのではないでしょうか。
他にも某通信教育ゼミの例がわかりやすいかと思います。
某通信教育ゼミの漫画には、勉強も部活も恋愛もうまくいかない主人公が、某通信教育ゼミを始めた人気者の友達と出会い、主人公も某通信教育ゼミを始め、勉強がスムーズに進むことで他もうまくいくという内容が書かれています。
そこに登場する主人公に自分を重ねた人も多いのではないでしょうか。
そのサクセスストーリーから「自分も同じようになれるかも」と共感しやすいストーリーになっています。
私自身もこの漫画を読み、母に某通信教育ゼミを始めたいと小学生の頃お願いしました。今思うと某通信教育ゼミの戦略にしっかりハマっていますね笑。
ストーリーテリングの重要性 真のストーリーテリングとは
1.独自の個性を明らかにする
表面的な製品やサービスを広める活動を超えて、その価値観や課題、独自の個性を明らかにします。
ブランドに人間みをもたせ、消費者との関係に何らかの感情が生まれることで、信頼を築き、大きな影響につながります。
うまく実行されれば、ブランドのイメージだけでなく、その顧客との関係全体を再構築する可能性がある戦略です。
2.顧客の物語を聞く
単にブランドが自分たちの物語を語るだけでなく、顧客の物語を聞くことでもあります。
ブランドが顧客と対話し、コメントに応答し、質問を投げかけ、ユーザーが生成コンテンツを奨励すると、コミュニティの感覚が生まれます。
3.ブランドと顧客が協力し共感を呼ぶ
ブランドと顧客が協力してより共感を呼べるような物語を生成する共同作業です。透明性は真のストーリーテリングの基盤です。ブランドが物語や困難、信念を共有すると、それに共感できる感覚が生まれます。これは、顧客がもっと繋がりたいと望む時代において重要となっています。
本物のストーリーテリングを効果的に採用するには
自分のブランドをよく知ること
物語を伝える前に、基本的な原則、ミッション、および独自のアイデンティティを確立する必要があります。
これは基盤となるためとても大事な準備です。
経験を語る
自分のブランドを徹底的に理解したら、次に経験を語る番です。
成長の過程や学んだこと、ブランドを形成した経験は、真のストーリーテリングの一部となっています。
また、顧客の物語は真のストーリーテリングの重要な要素です。製品やサービスが顧客の生活をどのように改善したかを共有することで、ブランドに信頼性と共感性をもたらします。
将来の購買者があなたの商品から利益を得ているのを見ると、貴社に対する信頼が高まります。
つまり、顧客は単なるブランドの提示ではなく、物語の一部となっているのです。
真のストーリーテリングを使えているブランドは、自分たちの物語を信じ、定期的にそのブランドと対話する支持者とのコミュニティを確立できています。
最後に
真のストーリーテリングとは、人と人との繋がりへの感謝、感情の共鳴のカタリストです。
ブランド構築の世界では、最も本物である声が一番大きい声に勝ります。
真のストーリーテリングは戦略以上のもので、デジタル時代のブランド構築の中心部であり、本当に重要なブランドを作り上げるための必要なステップです!それでは実際に活用してみましょう!
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