①インフルエンサーマーケティング:予算との関係性

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引用:How to set an influencer marketing budget for your martech stack?

インフルエンサーマーケティングとは、主にSNSで大きな影響力を持つ「インフルエンサー」にブランドの製品やサービスを紹介してもらい、消費者の行動等の変化を促すコミュニケーション型マーケティング手法です。

人気ユーチューバーやインスタグラマーに自社製品/サービスを紹介してもらうことで、認知拡大や購買、ファン(ロイヤルカスタマー)化につなげる手法として大きく注目されています。

そして現在、インフルエンサーマーケティングが急成長するにつれて、予算の確保が想像以上に複雑になっています。

そこで今回は、前編/後編と2つに記事を分け、「大手マーケターのインタビューをもとに、マーテックをどのように活用してROI(投資利益率)を最大化し、インフルエンサーマーケティングの効果を最適化しているのか」見ていきます!

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インフルエンサーマーケティングの現状

現状、インドのインフルエンサーマーケティングの環境は、マーケターが把握できないほどの速さで急成長しています。

ブランドが顧客と関わる機会は数多くありますが、目的に適したインフルエンサーを決定するにはとても時間がかかりますよね。そこで、インフルエンサーを見つけ、活動の流れを簡単にするためにマーケティングテクノロジー(マーテック)が登場しました。

デジタルマーケティング予算

では、マーケターはインフルエンサーマーケティングをマーテックスタックに統合して、最大の利益を得るにはどうすれば良いのでしょうか?

今日、マーケターはデジタルマーケティング予算の8〜12%をインフルエンサーのために確保しています。
インドでのインフルエンサーマーケティングの可能性は非常に大きく、4億7,000万人以上のSNSユーザーがおり、その65%が少なくとも一人のインフルエンサーをフォローしています。(State of Degital Marketing in India Reportデータより。)

一方、フォロワー数が1万人から100万人以上いるインフルエンサーは220万人から250万人いると推定されています。
そして彼らは、フォロワー数等によって、ナノ、マイクロ、マクロ、メガインフルエンサーに分類されます。

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マーケターにとって考慮すべき情報

近年、インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサー、プラットフォーム、ブランド、消費者、ガバナンスを含む複数のステークホルダーによって、より複雑になっています。

ここでは、より複雑になっている原因として挙げられる点を3点ご紹介します。

インフルエンサーの価格帯について

まず第一に、インフルエンサーの価格帯についてです。こちらは、フォロワー数とそのオーディエンスがブランドにどれだけ関連しているかによって大きく異なってきます。

複数指標の追跡

第二に、エンゲージメントの質を評価するために複数の指標を追跡しなければいけない点です。
フォロワー数はインフルエンサーの影響力を正確に判断できるものではありません。そのため、複数の指標として、いいねやコメント、シェア、クリックスルー率を追跡しなければいけません。

複数インフルエンサーとの関係管理

そして最後に、契約、成果の追跡、コンプライアンスの確保、ブランドガイドラインの厳守など、複数のインフルエンサーとの関係を管理する必要性がある点です。

Boatの共同創業者でCMOのアマン・グプタ氏は、「インフルエンサーマーケティングの予算を設定する最大の課題は、キャンペーンの目的に基づいて適切なインフルエンサーを見つけることと、価格設定とROI(投資利益率)を決定することです。」と述べています。

例えばキャンペーンの目的認知度向上のための場合、より多くのインフルエンサーと協力するか、よりリーチの高い少数のインフルエンサーと協力するかを検討することが極めて重要です。

ブランドやキャンペーンテーマと文化的な整合性も、この意思決定マーケティングプロセスにおいて重要な役割を果たします。

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影響力の範囲

フォロワー数が多いインフルエンサーは、リーチと認知度を高めるのに適していますが、ニッチなインフルエンサーは、より熱心な視聴者ベースを持っており、大きな影響力があります。

最大の課題は何か。

Trading Leaguesの共同設立者であるラグ・クマール氏は、「最大の課題は、どのようなクリエイターがコンバージョンだけでなく、良いリーチを獲得できるかを見極めることでした。」と述べました。

さらに、「ニッチなフォロワーを持つマイクロインフルエンサーは、コンバージョンを獲得するのに適していることがわかりました。マイクロインフルエンサーはフォロワーとの信頼関係が深く、シンプルな言葉で上手にコミュニケーションをとってくれます。

また、マイクロインフルエンサーは、クリエイティブで洗練された方法で情報を発信することに長けており、ブランドの知名度を高めるのに役立つこともわかりました。」と述べています。

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キャスティング方法

インフルエンサーをキャスティングするには主に以下の3つの方法があります。

自社からインフルエンサーへ直接依頼

キャスティングしたいと思っているインフルエンサーが既に確定している場合、SNSのDMなどから、インフルエンサーに直接連絡する手段もあります。

ここでのメリットは、2つあります。
まず1つ目は企業とインフルエンサーが直接やりとりできるため、企業の意図を正確に反映したPRを行うことができる点です。
2つ目は、仲介業者がいないため、金銭支払がインフルエンサーへの報酬のみとなるのでコストを抑えて実施できる点です。

デメリットとしては、商品の発送や投稿ディレクション、炎上対策などすべてを自社で行う必要がある点があります。

 

プラットフォーム・ツールを活用して自社でキャスティング

インフルエンサーが登録するインフルエンサープラットフォームを利用することでインフルエンサーの選定やPR依頼を行います。

こちらの方法では、インフルエンサーのSNSデータをもとに自社にマッチした人物を選定できる、というメリットがあります。

また、デメリットとして、インフルエンサーへの商品発送やマネジメントを自社で行う必要があることと、プラットフォームの月額利用料のほかにキャスティング費用が別途さらに必要になる場合もある点が挙げられます。

 

インフルエンサーマーケティング会社にキャスティングを依頼

インフルエンサーキャスティングを專門とする企業に依頼を行うことで、専門的なノウハウと実績で安心して一括代行してもらうことが可能です。

デメリットとしては、キャスティングサービスの利用料が発生することが挙げられます。また、それに見合ったノウハウや業務委託が可能であるかを判断する必要性があります。

 

次回は、インフルエンサーマーケティングを始める方法3つを知った上で、利益の測定方法や、バーチャルインフルエンサーマーケティングについてもご紹介します!

 

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