引用:How to set an influencer marketing budget for your martech stack?
前回のブログでは、インフルエンサーマーケティングについてや予算を配分する前に考慮すべきこと等を紹介しました。
インフルエンサーのキャスティング方法も紹介しているので、まだ見ていない方はそちらから是非ご覧ください!
そして今回の記事では、何を見て利益の測定をすればいいのか、注意すべきこと、バーチャルインフルエンサーについても掘り下げていきます!
目次
有形および無形の利益の測定
インフルエンサーがブランド認知に与える効果は複雑です。
リーチ、エンゲージメント、コンバージョンといった測定可能な指標もありますが、ブランド認知、ロイヤルティ、印象といった無形のものもありますよね。
ウェブトラフィックやSNSトラフィックのような測定しやすいものを追跡すること
グローバルマーケティング担当兼CMOのラジャット・アビ氏は、
「キャンペーン後の訪問者、エンゲージメント、印象の変化を分析するためには、
ウェブトラフィックやSNSトラフィックのような測定しやすいものを追跡することをお勧めします。
これらの方法は確実性が高く、キャンペーン期間中、エンゲージメントの向上における
インフルエンサーの役割を簡単に特定することができます。」と述べています。
またアビ氏は、インフルエンサーマーケティングキャンペーンの影響を測定するために設計された数多くの外部ツールやソフトウェアがあり、マーケターがインフルエンサーのパフォーマンスを測定できるようになっていると述べました。
ソーシャルリスニングツールもあり、人々がブランドについて何を語っているか、についての定性的な洞察を得ることができます。
主要な指標に焦点を当てること
企業がインフルエンサーマーケティングの活動を追跡および測定できる
もう一つの方法は、主要な指標に焦点を当てることです。
Boatは、キャンペーンのCPR (cost per reach) やCPV (cost per view)といった指標を監視し、計画したベンチマークと比較します。
マーケターは、ROIが明確でないことがインフルエンサーマーケティングへの慎重な支出につながると述べています。
アグリゲーターやプラットフォームは必ずしもデータを提供してくれるとは限らず、キャンペーンの効果を評価することが困難になります。
ゴールドラッシュではシャベルを売れ、という格言があるように、
インフルエンサーの発見やキャンペーンの追跡といった問題を解決するなど、
インフルエンサーマーケティングにおけるこのニーズのギャップを解決するために立ち上がった企業は数多くあります。
Myntraは、そのような複数のパートナーと協力しているブランドの1つですが、予算を確定するために、インプレッションやリーチに関する入手しやすいデータに完全に依存しているわけではありません。
Myntraのソーシャルコマース担当シニアディレクターのArun Devanathan氏は、「私たちの予算編成のアプローチは、常に “シェア・オブ・ボイス “の観点から行われており、企業としてどれだけのシェア・オブ・ボイスを維持する必要があるのかを決定し、それをリバースエンジニアリングして、そこに到達するために必要な支出を決定します。
また、インフルエンサーマーケティングキャンペーンで明確なROIを得る新たなメカニズムの1つは、インフルエンサー主導のアフィリエイトプログラムの使用です。
Baskin Robbins Indiaのマーケティング副部長であるAleesha Desai氏は、
「インドのマーテック・エコシステムはまだ発展途上であり、入手可能な情報は、我々が望むほど信頼できるものではありません。私たちは、カスタム紹介コードを使用し、独自のプラットフォームでコンバージョンを追跡し、パフォーマンス・モニタリングのために広く普及しているツールを活用するようにしています」。と述べています。
バーチャルインフルエンサーをミックスに追加
バーチャルインフルエンサーはインフルエンサーマーケティングのトレンドであり、今後も続くでしょう。
様々なブランドがバーチャルインフルエンサーを導入することで、かなりの成功を収めてきました。
Gartner の予測によると、2025年までにインフルエンサーマーケティング予算の約30%がバーチャルインフルエンサーに割り当てられるようになると言われています。
バーチャルインフルエンサー「Kyra」とのコラボレーション
Boatはバーチャルインフルエンサー「Kyra」とコラボレーションし、製品発表会で「Future of Audio」の本質を戦略的に伝えました。
このコラボレーションは、未来のインフルエンサーを象徴するカイラのペルソナから恩恵を受けた製品の技術的優位性を紹介しました。
このキャンペーンはブランドにとって多くのポジティブな話題を生み出し、オーガニックリーチは1,000万人を超えました。
Boatが単発のキャンペーンでバーチャルインフルエンサーを起用したのに対し、Myntraは独自のバーチャルインフルエンサー、つまりバーチャルブランドアンバサダー “Maya “を作成することで、より大きな賭けに出ました。
Devanathan氏は、
「私たちがZ世代をターゲットにしているように、バーチャルインフルエンサーによるコンテンツに興味をそそられる若いユーザーは常に存在します。そのため、当社初のバーチャルインフルエンサーである”Maya”をスタイルチームに加えることはむしろ適任でした」とコメントしています。
現実世界のインフルエンサーとの違い
バーチャルインフルエンサーは、実際人気のあるSNSインフルエンサーの代わりではありません。
コンテンツやクリエイターに対する人々の好みは一枚岩ではなく、ほとんどの場合、インターネット上のトレンドに影響されることが、長期にわたるSNSの成長によって明らかになりました。
コンピューター生成画像(CGI)であるバーチャルインフルエンサーは、
本物のインフルエンサーに代わる費用対効果の高い代替手段だとは思いますが、
視聴者との感情的なつながりを形成することに関しては、本物のインフルエンサーの方が優れています。
CGIという性質上、バーチャルインフルエンサーは短期間で多種多様なコンテンツを作成できる態勢が整っているため、現実世界のトレンドに素早く対応できます。
バーチャルインフルエンサーを生み出し、維持するコストがコモディティ化するにつれ、バーチャルアバターではありますが、ブランドのマスコットになるかもしれませんね。
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